Event

EMN Jam Vol.47 @ Luna Glow

Our biweekly VR jazz jam session, EMN Jam Vol.47, will be held this Saturday, Oct 11th at 14:00 JST in LUNAR GLOW (Group+).
Join us for a relaxed daytime session hosted by Emnyeca, NonNon, and k — this time inside the beautiful Quill Instruments showroom world.

EMN Jam Vol.46

ギターとベースのデュオによるホストで自由度が高めのセッションです。
Blue Rondo Loungeにて開催します。

Interaction

-Emnyeca & You-

【EMN Real Jam】音楽と人がつながる場所へ――ホストのkさんに魅力を伺いました✨

Interview Credits

アムニェカのアイコン

Emnyeca (インタビュアー)
https://x.com/emnyeca
kのアイコン

k (インタビュイー)
https://x.com/k05487

2025年に入り、目白の会場「MARK VI」へと場所を移し、回を重ねるEMN Real Jam。ベーシストとしてセッションホストに加わったkさんに、7月と9月のイベントの振り返り、そしてEMN Real Jamが持つ特別な空気感について、アムニェカがお話を伺いました。

次回11月9日(土)開催に向けて、EMN Real Jamの魅力を掘り下げてお伝えできればと思いますので、長文ですが最後までお付き合いください✨


初対面でもすぐに打ち解けられる「開かれた密度の高い交流」

アムニェカのアイコン
アムニェカ

kさんは今年の年明けの回からEMN Real Jamに参加され、今回でホストとしても2回目の関わりになりましたね!このイベントの雰囲気について、他のセッションイベントと比べて特に印象的な点を教えてください。

kさんのアイコン
k

私はこれまでのセッションイベントで、ホストが機械的に演奏者を回すだけで、参加者同士がどこかよそよそしく、交流が密になっていないと感じる場面が多かったんです。

しかし、EMN Real Jamでは、来てくれた人たちが全員が全員と交流しているような、密度の高い交流があるのが非常に印象的です。演奏中や休憩中にも、単に演奏しに来ているというだけではなく、音楽の話、アーティストの話、楽器の話など、「自分がこういうのが好きなんだよね」という話を心置きなくできる場所になっています。

この濃密な交流は、私が初参加した年始の回から共通しており、特定の回だけではなく、EMN Real Jamが根本的に持っている空気感だと確信しています。

アムニェカのアイコン
アムニェカ

その独特な空気感はどこから生まれているのでしょうか?

kさんのアイコン
k

参加者の中に、すでにVR(バーチャルリアリティ)のコミュニティで出会い、濃密な時間を共に過ごしてきた方が多いという点が大きいと思います。VRで親密さを築いている間柄だからこそ、リアルな場で会ったときにも、最初から親近感を持って接することができるんですね。

ですが、それが内輪ノリになるかというと、全くそうではありません。むしろ、そうした親しい間柄の参加者が、初めて来た人たちを自然と会話や演奏の輪に招き入れる起点になっていると感じます。

例えば、7月の回ではリアルのセッションが人生初という方が参加されましたが、その日、周りのサポートを受けながら、見事演奏に参加していました。また、9月の回では、最初は見学のつもりで来ていた方が、思い切ってステージに立って演奏に加わるという感動的な場面もありました。こうした「音が人をつなぐ」瞬間こそが、このイベントの醍醐味だと改めて感じています。

演奏が終わった後も、9月は特に多くの参加者が終電ぎりぎりまで残り、機材のことや好きな曲のことなど、尽きることのない会話が交わされていました。音楽をきっかけとした自然な対話が生まれる場なのだと思います。

初心者も安心?EMN Real Jamのホスト体制とスタイル


アムニェカのアイコン
アムニェカ

改めてホストの3人の印象など紹介していただけますか?

つゆぽんさん(メインホスト)
メインでイベントを仕切ってくれているのは、つゆぽんさんです。彼はとても陽気で人当たりの良い方ですが、何よりも場の空気を読む力が素晴らしい。特にリアルでのホストっぷりでは、VRでは見切れない現実空間の機微を察し、やりたそうな人を見つけて声をかけるのがとても上手です。「儲けのためではなく、普段できない音楽の話題をしたり、音楽を通して付き合える人たちがいる場を定期的に持つこと」という理念でこのイベントを主催されています。
NonNonさん(ギタリスト)
NonNonさんは技術的にもセンス的にも信頼できるギタリストです。音楽療法の勉強をされていることもあり、演奏を通じてその場の空気感を作ることに長けています。他のメンバーが求める演奏、あるいは期待するような演奏を、的確な音色で実現してくれる頼れる存在です。また、演奏外でも楽器やアーティストの話題が豊富で、会話の輪を広げ、参加者を楽しませてくれます。
kさん(ベーシスト/自分)
私もこのつゆぽんさんの理念に強く共感し、この「良いもの」を安定して続けるため、ホストとして加わりました。分業体制になったことで、イベント運営の体制はより磐石になったと感じています。

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アムニェカ

つゆぽんに聞いたのですが、EMN Jam(VR)やその他のセッションイベントとは進行がだいぶ違うらしいですね?

kさんのアイコン
k

EMN Real Jamには、一般的なセッションイベントとは異なる、ユニークな進行スタイルがあります。それは、曲に入る前にイントロやアウトロの終わり方をきっちり決めておくことです。

そして、もしイントロで失敗したらやり直す。最後まで演奏し、終わり方で「あちゃー」となったら、アウトロだけをやり直すんです。

普通のセッションではあまり見られないスタイルですが、これをホスト権限で徹底するのには理由があります。それは、参加者の中に「ちゃんとやりきれた!」という強い実感を残し、成功体験につなげてもらうためです。セッションに慣れていない方にとって、この成功体験は「また来たい」という気持ちに強く結びつきます。

このスタイルは、特に「興味はあるけど敷居が高そうで怖い」という方が、初めて挑戦するハードルを下げ、楽しんでいただくためにとても有効だと考えています。

Kさんが語る「音楽との再会」とMARK VIの可能性


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アムニェカ

ところでkさんはこれまでどのように音楽と関わってきたのでしょうか?

kさんのアイコン
k

学生時代、ビッグバンドが主体のジャズ研究会に所属していましたが、卒業後に忙しくなり、またコロナ禍もあって、人と一緒に演奏する機会がほとんどないブランクの期間を経験しました。しかし、楽器自体は好きだったので、一人でベースラインをリズムトラックに合わせて弾き続ける日々を送っていました。

そんなときに再び音楽の場へ戻ったきっかけは、研究職として携わっていた計算機科学とVR技術でした。技術的な面白さからVRChatに足を踏み入れ、そこで音楽活動をしている人たちがいることを知りました。

特に、即興性や抽象性が極めて高いジャズのセッションが、遠隔のVR空間でもちゃんと成り立っているのを見た時に大きな衝撃を受けました。これはすごいと直感し、当初の研究目的を超え、「自分もこの場に混ざって演奏したい」という純粋な興味が勝り、VRでの活動、そしてEMN Real Jamへとつながって今に至ります。

アムニェカのアイコン
アムニェカ

写真で見たのですが、会場となっている「MARK VI」さんはとっても雰囲気のある場所ですよね。

kさんのアイコン
k

はい、現在の会場である目白の「MARK VI」も、EMN Real Jamのコンセプトを支える上で重要な要素となっています。

以前の会場(FAROUT)のような、いわゆる味のあるジャズ喫茶の雰囲気とは一変し、MARK VIは壁もピアノも譜面台も何もかもが真っ白です。この白いキャンパスに将来的には「VRの続き」のような非日常感をリアル空間で演出できる可能性を感じています。

また、会場は横長のレイアウトで、演奏者と聴き手の距離が極めて近いのが特徴です。観客側から演奏者の手元も間近で見え、会話も聞こえるほどの距離感は、場の一体感を生み出し、EMN Real Jamが目指す「密な交流」という方向性とも合致しています。

アムニェカのアイコン
アムニェカ

最後に、今後のEMN Real Jamへの思いと、参加を検討している人へのメッセージをお願いします。

kさんのアイコン
k

EMN Real Jamは、「普段、音楽の話を気軽にできる相手がいない」という人が、「ここに来れば話せる」と思えるような場でありたいと思っています。経験の有無に関係なく、音楽が好きという気持ちで自然とつながれる場所です。

この場を育てていくこと自体が「音楽の一部」であると感じており、今後もリアルとVRの双方で、人々と音楽をつなぐきっかけとして機能するように続けていきたいです。

セッションを通じて、音楽が好きな人と知り合えたり、様々な話ができたり、体験を共有できる場になると思います。これまでセッションをしたことがない人でも楽しめる要素がいっぱいあるので、ぜひ一度覗いてみてほしいですね。楽器を持ってきても、持ってきていなくても、きっと何かが得られる時間になるはずです。


【次回開催情報】

  • 日時: 2025/11/9(日) 18:00 – 22:00
  • 場所: 目白 Mark VI (https://mark6mejiro.com/)
  • Charge: 3,500円 (2ドリンク付き)
  • アクセス: JR山手線目白駅を出て信号を渡り、セブンイレブンと線路の間の小道を直進約4分
  • ホスト: つゆぽん(Drums), k(bass), NonNon(gt)

毎回違う色のEMN Recordsの手作りシーリングスタンプが配布されます♪集めると今後いいことがあるかも!?(7個集めるとにぇんろんが出てきて願いをかなえてくれるとかはありません)

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